A Table!~歴史のレシピを作ってたべる~

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ア・ターブル

作品詳細

監督
企画・シリーズ構成
脚本
原案

歴史上の人物達が食した料理を、令和の時代に再現?!
知的好奇心をかき立てる新感覚グルメドラマ、ここに誕生!

市川実日子×中島歩共演!
歴史料理研究家・遠藤雅司のレシピ本「歴メシ!決定版ーー歴史料理をおいしく食べる」(晶文社刊)を原案に、夫婦二人、台所で世界史食に想いを馳せ、夫婦や歴史の「時間」を描く。第39回ATP賞テレビグランプリドラマ部門奨励賞受賞!

吉祥寺から徒歩20分のところに住む、結婚15年目の夫婦、主人公・藤田ジュンとその夫・ヨシヲの物語を歴史レシピと共に描く。
マニアックな音楽映画や小説などの趣味と、道徳や優しさの価値観が合う夫婦のテンポの良い掛け合いも見どころのひとつ。そして「マリー・アントワネット」や「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が食べていたご飯など数々の歴史レシピからその時々の時代を感じ、タイムスリップしたかのなような感覚に…。(全12話)

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INTERVIEW

市川実日子&中島歩インタビュー

 

 

市川実日子演じる主人公のジュンと、中島歩演じる夫・ヨシヲの夫婦の物語を、歴史レシピと共に描くドラマ『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』。こちらのインタビューでは、料理を通じて絆を深める夫婦の日常をほっこり演じたお二人の対談から、知られざる撮影の舞台裏や奥深い作品の魅力に迫ります!

 

――歴史レシピをひも解き、劇中で実際に料理を作るという一風変わった構成や、登場人物はほぼ2人きりで、主な舞台は自宅キッチンというシチュエーションが特徴的な作品。オファーを受けられたときは、どうお感じになりましたか?

 

市川 私は最初、『歴メシ!決定版』(遠藤雅司著・晶文社刊)という本が原作のドラマだとお聞きして。このお話を頂く前に本屋さんで見て、「すごく面白そう!」って思っていた本だったので、その偶然に驚きました。原作はレシピ本なので、「あの本をどうやってドラマ化するんだろう?」と思いつつ、でも楽しそうな作品だなと思ったのが第一印象でした。

中島 僕は、市川さんと夫婦役を演じるということを最初に聞いて。共演経験はなかったのですが、少し前にたまたまお会いしたことがあって。

市川 そう、偶然会ったんですよね。

中島 すごく楽しい人だったので、撮影も楽しくやれるだろうなと。ですので、お話をいただいた瞬間、ぜひやらせてくださいとお受けしました。

 

 

――実際に撮影が始まってからはいかがでしょう。

 

市川 テストがなく、いきなり本番という撮影方法に、最初は戸惑いました。吉見拓真監督は、あまり説明をしたくないという信念をお持ちの方。せりふも、映像も、お芝居も、なるべく余分なものを排除しようとされるから、どんな撮影になっていくんだろうという不安もあったのですが、そのいっぽう、今までにない自由というか、広がっていくような感覚がありました。

中島 つまり立体的に作品を構築していったということだと思います。せりふを足したり、削ったり。アドリブを入れたり、思いつきで色々なショットを撮ったり。基本、手持ちのカメラでやっていたので、撮影はスピーディーでしたし、その分、量も撮れた。スタッフみんなで意見を出し合い、アイデアをぶつけ合いながら、多面的なアプローチができたんじゃないかと思います。といっても、当時からそれを意識していたわけではなく、とにかくいい作品を作りたいという共通認識があっただけで。結果的に、そういう撮影スタイルになっていたということなんです。

市川 そうなんですよね。1話が完成する前に、映像としてはもう全部撮り終えていたので。撮影が終わってから初めて、こういう作品だったんだと知りました。なので、撮影時は、みんなで一生懸命、楽しく試行錯誤しながら進んでいったという感覚でした。

 

 

――歴史上の人物が食した料理を、当時のレシピから忠実に再現し、令和の時代に味わうというコンセプトでした。

 

中島 今、改めて思い返してみると、とにかくどの料理も食べたことのない味でした。本当に初めて食べる味で、毎回どう表現したらいいだろう…って。

市川 食事のカットは、台本に「(それぞれご自由に感想を)」としか書いてないから、本当にそのとき感じたことを、お互いに言い合っていたんです。ちゃんと味を表したくてお互いにすごく言葉を探ってる“間”とか、あったよね。セリフ以外の、“こういう反応をする”ということはあまり書かれていない台本なので、時々、台本の意図とズレているかもしれないなと思うこともありました。でも、そのとき自分が感じた受け取り方を、そのまま表現するということを心掛けたら、「それがいい」って監督やプロデューサーが言ってくださって。本当に、その場で起きていることを大切にしていこうというチームでした。

中島 料理シーンでいうと、調理方法も印象的でしたよね。こんな手間を掛けて作っていたんだとか、逆にこの調理法がこの時代すでにあったんだとか。

市川 未知のものと遭遇する楽しさはありましたよね。だから毎回、香りだけは先に嗅いでみてから食べたいというのはあった(笑)。

中島 あとは、食にまつわるうんちくも興味深いものがあって。

市川 ジャガイモが飢饉を救う救世主だったとか。

中島 そういうのは、教科書で習えなかったことですからね。

市川 教科書に出てくる人たちが、本当に生きていた人たちなんだって実感できたのも面白かったよね。

中島 食事というのは、やっぱり生活の一部ですからね。料理というフィルターを通すことで、すごくリアリティを持って、歴史上の人物であったり、出来事だったりが、身近に感じられたのは大きな発見でした。

市川 歴史上の人物というだけで遠く思える存在を、同じ人間なんだと、私たちの今と繋がっているんだと感じられて。食事という生きるための行為や生活の営みを通じて、歴史を体感できたのは面白い経験でした。

 

【PROFILE】
市川実日子(いちかわ・みかこ)
1978年6月13日生まれ。東京都出身。2003年に初主演映画『blue』で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。2017年に『シン・ゴジラ』で毎日映画コンクール助演女優賞および、第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年の出演作は、映画『シン・仮面ライダー』、『サイド バイ サイド 隣にいる人』。ドラマ『わたしの一番最悪なともだち』、『月とケーキ』ほか。出演映画、『ラストマイル』は2024年8月23日公開。

中島歩(なかじま・あゆむ)
1988年10月7日生まれ。宮城県出身。2013年に舞台『黒蜥蜴』で俳優デビュー。2014年の連続テレビ小説『花子とアン』でテレビドラマに初めてレギュラー出演。2015年公開の映画『グッド・ストライプス』で第7回TMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。2022年の映画『いとみち』と『偶然と想像』で第35回高崎映画祭最優秀助演俳優賞を受賞。近年の出演作は、ドラマ『不適切にもほどがある!』、『柚木さんちの四兄弟。』。映画『四月になれば彼女は』ほか。出演映画『劇場版 アナウンサーたちの戦争』は2024年8月。『ナミビア砂漠』は2024年9月6日公開。

 

取材・文:海老原誠二
撮影:宮田浩史

【市川実日子】ヘアメイク:秋鹿裕子(W)/スタイリスト:谷崎彩
       シャツ:スタイリスト私物、パンツ・チュールSK:FUMIE TANAKA(フミエ タナカ)4K、ブーツ:KATIM(カチム)
【中島歩】ヘアメイク:小林雄美/スタイリスト:上野健太郎

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