作品詳細
地元ケーブル局記者のヒロインが事件を解決する賀来千香子主演のサスペンスシリーズ第5弾!
凛子がひょんなことから、マスコミで取り上げられる程の名品を織り上げた西陣織職人・手川信次の密着取材をすることになった。ところが、妻・広美と二人暮らしの手川は、現在は酒びたりの生活で、織物を余り織っていない様子。手川の工房を訪ねた凛子は、そこに来ていた呉服屋の女将・駒田夏子の話から、手川がかなりの借金を抱えていると知った。そんな手川の工房に、弟子入り志願の秋田千鶴子という妖艶な雰囲気の女が現れた。千鶴子の織った帯を一目見た手川は、あっさり弟子入りを許可し、その夜から一緒に機に向かい始めた。忘れかけていた緊張感が工房内に漂う。だが、手川と千鶴子の親密な共同作業を目の当たりにした広美は、心穏やかでない。しばらくして、夏子、織り元の社長・出島五郎、製糸問屋社長・北山和枝の3人が工房に現れ、明日に迫った帯の生地の納入を催促した。だが、翌日、千鶴子と一緒に織り上げた生地は、手川にとって満足できるものではなかった。広美は、押しかけてきた夏子ら3人と、納入を渋る手川の間に立たされ、困り果てる。事件はそんな中で発生した。第三者ながら、生地の納入延期を夏子に頼むため工房の倉庫に行った凛子は、そこで夏子の他殺死体を発見したのだ。