京都金沢花咲爺殺人事件

作品詳細

地元ケーブル局記者のヒロインが事件を解決する賀来千香子主演のサスペンスシリーズ第6弾!

凛子が義母・セツ子(菅井きん)に誘われ、京都の合同生け花展に行った。会場には京都生け花界の重鎮、寺内流家元・寺内清泉の作品を始め、寺内流とはライバル関係にある烏丸流家元の作品も飾られて華やかな雰囲気。そんな中、凛子は、寺内とは対照的な地味で小さな作品を出展した松島忠秋という人物に興味を抱いた。松島は、以前、寺内流に所属していたが、その後どの流派にも属さず30年以上も我流を通している孤高の華道家で、花を栽培する所から全て自分でやっているとか。だが、寺内は、松島を華道家というよりただの変わり者の厭世家といってはばからない。その言葉通り、取材を申し込んだ凛子を、松島は情け容赦なく追い払った。凛子は、寺内家と松島家の不思議な人間関係を知った。寺内には、35年前に家出した妻・さつき(金沢碧)との間に一人娘の花織(藤田朋子)がおり、花織は、寺内の弟子・小田原真一と結婚して一児を儲けていたが、寺内家から出て小田原と所帯を持った花織は、なぜか子供を連れて松島家に入り浸りで、まるで家族のように過ごしていたのだ。そんな折、寺内が次期家元に、甥の清隆を指名したのがきっかけで、小田原が花織に離婚届を手渡し、烏丸流の家元の娘と結婚すると言い出した。しばらくして、松島の家の庭から小田原の他殺死体が見つかった。発掘現場を見ていた花織は、ショックのあまり2人目の子供を流産してしまった。

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