作品詳細
松本清張の原点ともいえる傑作短篇集「顔」を松雪泰子が熱演!
松雪泰子が、大女優への道を歩みながら、栄光への渇望と、過去が露見する恐怖のはざまで揺れ、やがて自滅していく女をスリリングに演じた傑作サスペンス。
昭和22年戦後、九州。小暮涼子(松雪泰子)は、アメリカ兵相手に大衆酒場で必死に働いていた。夢は上京して大女優になること。そんなある日、涼子は大衆酒場で飯村恭三(坂口憲二)と出会う。紳士な飯村にひかれ、二人は男女の関係に。さらに涼子の夢を話すと「有名な映画監督と知り合いだから紹介する」とのこと。しかしそれにはお金が必要だという。夢をつかむために涼子は、必死に働いてためた貯金を飯村に渡した。しかし、飯村は映画監督との交友関係はなく、お金欲しさのウソであったことがわかる。自分の夢を打ち砕いた飯村に殺意を抱いた涼子は、飯村を温泉旅行へ誘い出し、包丁で刺殺してしまう。完全犯罪をもくろんだ涼子だったが、彼女にはひとつだけ不安が・・・。道中、飯村が昔から妹のようにかわいがっていた瀬川真奈美(田中麗奈)と遭遇していたのだ。