歴史上の人物たちがありえないユニットを結成し、知られざる歴史の裏側を漫才で紐解く「歴史漫才ヒストリーズ・ジャパン」。人気の舞台が派生してテレビになった新たな歴史バラエティだ。番組に出演し、北条早雲と一休を演じた、俳優・中村優一をインタビュー!

●漫才と歴史の融合…とても斬新な企画ですね。
正直、歴史が苦手でまったく知識がなかったんですよ。さらに漫才自体も初めての経験だったし、台本を見たらめっちゃページ数がある!(笑)  互いのキャラクターを紹介していく過程が漫才になるので、セリフを覚えるのに、歴史用語や名前、年号などもしっかり把握していないといけなかったし、最初はとにかく不安でした。でも、脚本と演出を担当したなるせ(ゆうせい)さんが、漫才の間合いやポイントなどもしっかりとレクチャーして下さったので、僕はもうやりきるだけでした。今回挑戦してみて、改めて“芸人さんってスゴイな~”と。生放送で漫才するとかスゴすぎます! 今まであたり前のように見ていたけど、もう2度と“つまらない”とか言えないですよね(笑)

●今回、北条早雲、一休として漫才をしましたが、役作りで気をつけた点はありますか?
人物になりきるという感じではなく、あくまで漫才なのでほとんど素でした。恥ずかしながら、北条早雲も一休も全然知らない! すみません…僕、ウソがつけない性格なので(笑)。僕は力任せで勢いづくしかなかったです。一休はひたすらボケるだけで良かったんですけど、早雲の方は、ボケとツッコミがコロコロ入れ替わるので頭と感情の切り替えが大変でしたね。瞬発力が問われるネタだったし、ボケとツッコミのバリエーションがまったくなかったので、自分なりに“笑い飯”さんのネタを見て研究したりして…。“あれ? 俺、芸人じゃなかったよな?”みたいな(笑)。そんな錯覚に陥ったことはありました

●抜群のコンビネーションでしたが、お稽古期間はどれくらいあったんですか?
1ネタにつき2日ずつ、合わせる時間は1日1時間ちょっとしかありませんでした。本番は、1ネタ7分くらい、長回しで一気に撮ってしまうので、まるで舞台をやっているような感覚でしたね。だから、チョイチョイ素のリアクションが出ちゃってます(笑)。それはそれでリアルだし、映像だけど舞台を見ているような感覚になれて面白いと思いますよ。一休では足利義満役の杉江大志さんと、早雲では今川義元役の染谷俊之さんとコンビを組みましたが、実は2人とも以前共演したことがあって、僕、人見知りが激しいので、今回のメンバーを見た時、“できれば2人と組みたい!”と自分からラブコールを送ったんですよ。彼らには、自分のダメな部分もさらけ出せるので…(笑)。大志は僕のボケを柔軟に拾ってくれるし、染さんは、身を委ねておけばすべて回収してくれるので本当に助かりました!

●今回の作品を通して、役者として、自分の中で新たな発見はありましたか?
映像では、ここまでの長回しを体験したことがなかったので、やりきった時は自分の中で大きな自信になりましたし、ドラマや舞台のようにキャラクターがのっかっていない分、何事にもとらわれず、 楽しみながら演じることができました。最近は、“どんなお仕事やるにしても、そういう気持ちが一番大事だな”と思っていて…。 自分が楽しまないと人を楽しませることができないので、今後も俳優としていろんな役を楽しみながら、引き出しを増やしていきたいです

●最後に、番組の見どころを!
若手俳優だけでなく芸人さんも参加されていて、キャストのバリエーションが豊かなところも面白いし、学校では絶対に勉強しない歴史の知識がたくさん詰まっています。歴史上の人物たちの下ネタから親戚関係まで、斬新だけど、見たらきっと、僕のように歴史が苦手な人でも自然と内容が入ってくると思いますよ。中高生もこれを見たら、勝手に目や耳から知識が入っていくのではないでしょうか。秋には舞台でイベントもあります。舞台はさらに激しいネタが盛りだくさんなので、ぜひそちらも合わせて楽しんで下さい!


【放送作品情報】
「歴史漫才ヒストリーズ・ジャパン」(全10話) [CS初放送][HD]


・総合演出・脚本:なるせゆうせい
・ナビゲーター:大林素子
・出演:染谷俊之、中村優一、赤澤燈、鳥越裕貴、ムーディー勝山、
    房野史典(ブロードキャスト!!) 他
・放送日:10/13(金)スタート!毎週(金)深1:45~2:15 他

 なるせゆうせいが脚本・演出を手掛けた
 人気舞台“ヒストリーズ・ジャパン”を待望の映像化!
 2.5次元舞台で活躍する人気若手俳優やお笑い芸人たちが
 お届けする抱腹絶倒の歴史漫才!

 古の時代から受け継がれてきた日本の歴史。そこに生まれた逸話・諸説を、
 案内人“釈迦林素子”から呼び出された歴史上の人物達が、漫才形式で
 お届けする抱腹絶倒のバラエティ番組。出演は染谷俊之、中村優一ら
 若手人気俳優から、ムーディー勝山、房野史典(ブロードキャスト!!)
 といったお笑い芸人まで、バラエティに富んだ多彩な面々。
 飛鳥時代から近代まで歴史上の偉人たちをユーモアたっぷりに演じます。

《中村優一 プロフィール》
なかむらゆういち
1987年10月8日神奈川県生まれ。O型。
‘04年、「第1回D-BOYSオーディション」でグランプリを受賞。
‘05年、ドラマ「ごくせん」でデビューし、「仮面ライダー響鬼」「もやしもん」、
映画「スレイブメン」ほか多数出演。ドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍している。
11月8日(水)~12日(日)まで、主演舞台 「HELP MAN!」
(脚本・演出:なるせゆうせい)が、六本木・俳優座劇場で公演。
写真集・月刊「中村優一×小林裕和」発売を記念して、
東京・名古屋・大阪でお渡し会が開催される。
詳細:http://gekkannakamurayuichi.com/