●今回、GW特別企画として72時間「鬼平犯科帳」のみ放送されるということですがいかがですか?
「鬼平犯科帳」は私もとても好きな作品です。なので、特集が組まれると知った時は嬉しかったです。
●25年以上に渡って愛され続ける「鬼平犯科帳」の魅力は何だと思いますか?
まずは、池波正太郎先生が描く作品の面白さですかね。最後まで全く展開が読めず、見ていて飽きない所と、登場人物一人一人の魅力。中村吉右衛門さんが演じる鬼平(長谷川平蔵)は、厳しいけど、悪をただ斬るだけではなくとても愛情が深い人柄。そこが鬼平犯科帳ならではだと思います。
本当ですか(笑)そう言ってもらえるのは嬉しいですね。でもそれは、池波先生の力だと思いますよ。実は、「悪役でもいいから鬼平犯科帳に出たい!」という俳優さんはたくさんいるんです。悪役でもかっこよく描かれていますからね。悪役に感情移入できる作品は、なかなかないと思います。それはその人の背景もきちんと描かれているから。人間味があり、一本筋の通った男性像だからだと思います。
●三浦さん演じる、伊三次もとても魅力的な役ですが演じていていかがですか。私が生きている間は、伊三次役を誰にも渡したくないですね。その位、魅力あふれる男だと思います。長い間演じさせて頂いていていますから、体力的には大変な時もありますが、走るシーンがあっても前と変わらない伊三次が演じられるよう、トレーニングをして撮影に挑んでいます。
●最後に、皆さんに一言。鬼平犯科帳ファンの皆さんはもちろん、今回の特集を期に、今まで見たことない人たちにもご覧頂きたいです。鬼平という男の生き様や展開の面白さはもちろん、フィルムでの撮影や、照明、出てくる食べ物など細部にまでこだわって制作されています。是非、御覧ください。
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