■長澤まさみさんは初の海外進出作品でしたが、出演の決め手となったのは何ですか?
長澤まさみ(以下、長)普通に日本のドラマの出演依頼と同じような感覚で話をいただいたので、特におおげさに「海外進出するんだ!」という感じではなかったです。次にどういう仕事をやろうかと考えていた時に、新しいことにチャンレンジするのは良いのではないかと。それと、私は中国映画に出るのが夢のひとつだったんです。北京語を話すことは、自分にとって新しいチャレンジでした。新しいことに挑戦しようという気持ちで仕事を受けました。
■長澤まさみさんは1日9時間くらい北京語の勉強をしていたそうですが、ラン・ジェンロンさんはそんな姿を見てどのように感じましたか?
ラン・ジェンロン(以下、ラ)本当にすごいなと感心していました。素晴らしい中国語でしたよ。現場では緊張していた部分もあったかと思いますが、長澤さんの現場での集中力は素晴らしかったと思います。僕は、長澤まさみさんのその集中力を乱さないように心がけていました。
■日本のドラマに比べて、キスシーンがたくさんありますが、最も印象に残ったシーンはありますか?
(長)そうですね、最初にキスシーンは多いと聞いていたんですが、本当に多かったですね(笑)。台湾は愛情表現がストレートで、自分が演じたチエのセリフでも日本人なら恥ずかしくて言えないんじゃないかなと思うところが沢山ありました。違和感があるかもしれませんね。ただ、言葉を大切にしているプロデューサーだったので、その意味が伝わるように演技しました。キスシーンは、その人の強さ、想いの強さ、覚悟が込められている部分が多いのかなと思います。なので、「このキスシーンが印象に残っている!」というのは特になく、自分が演じたチエという複雑な女の子の気持ちをそのキスシーンで表現する、と理解して臨んでいました。
(ラ)僕もそう思いますよ。一つ印象に残ったシーンを思い出しました。自分がチエを捨てようとするシーンで喧嘩なり、僕をひっぱたくのを監督に本気でやれと言われて、チエに思いっきり叩かれました。それははっきり覚えてます!
(長)顎をたたいてしまったんですよね(笑)?
(ラ)そうです(笑)
■視聴者の皆さんに作品の魅力と
メッセージをお願いします。
(長)日本のドラマとは一味違うドラマだと
思います。台湾ドラマという感覚でなく、
新たなジャンルという感じで見てもらえたら
嬉しいです。基本的にはラブコメですが、
任侠ものでもあり、人との繋がり、
愛がテーマですが、そういう部分に触れて
楽しんでもらえたら嬉しいです。
(ラ)このドラマの制作は一流の人たちが
結集して、ものすごくクオリティが高いです。
素晴らしい出来になっているので、
ご覧になっていただけると嬉しいです!
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